カシミールへの道(起業物語その9)–幸運の連鎖–
<幸運の連鎖、人の輪の連鎖>
お店を開店してからは、幸運の連鎖、人の輪の連鎖が続きました。
これは偶然ではなく必然、過去の自分の積み重ねの成果でもありました。
独立して事務所を構えるとき、最初のオフィスは突然契約キャンセルに
なってしまったのですが、失意の翌日、表参道に降り立ち、ふと立ち寄った
不動産屋さんに、思いもかけず、青山通りに面した表参道3分のオフィスを紹介されました。
少し、迷いましたが、夕方別の客が見に来るという話を聞き、その場で
契約しました。その不動産屋さんはとても親切な方でした。
後から聞いたのですが、実は開業したばかりの店に不安を感じていた大家さんを
一生懸命説得してくださったそうです。しかも、インドリームの開店日には
ポケットマネーで胡蝶蘭の鉢植えをプレゼントしてくださいました。
また、最初は1人で仕事を始めるつもりでしたが、突然、大学の後輩が訪ねてきて、
アルバイトを志願してくれました。
まだ生まれたての店なので、こちらから、人を探すことは考えていませんでしたが、
有能な方が自ら飛び込んで手伝ってくれました。
さらに、デザイナーが必要になってきたときに、偶然パーティで出会った美術大学出身の
デザイナーさんに学生アルバイトを探していただけないかとお願いしたところ、
ピッタリの学生さんをみつけてくださいました。
その後、その美術大学から、代々学生さんがアルバイトにきてくれ、今ではインドリームの
貴重な戦力となっています。とびきり有能な新卒正社員もその美大から雇うことができました。
いろいろなことで困ったこともありましたが、ピンチはチャンスと思い、次々に
新しい挑戦を続け、今に至っています。
数年前、インドリームのビルに一度ビル荒らしが入ったこともありましたが、
その時の盗難保険のおかげで、新しい素敵な棚が購入出来ました。
その盗難保険は学生時代の友人のアドバイスに従って入っていました。
昔の知人や友人が思いがけず、開店以来たくさん訪ねてきて下さり、
最初の数年はその人たちに支えられてお店を維持することができました。
3月3日には8周年を迎え、3月1日には初めての「ストールファンパーティ」を開催しました。
そのスペシャルゲストの板倉リサさんも友人が紹介してくださったのです。
インドリームを支えて下さった皆様も、たくさんパーティに参加してくださり、とても
楽しく幸せなひと時でした。
まだまだ一人前の店にはなっていませんが、大先輩から「続けることが成功の秘訣」と
教えていただきましたので、これからもがんばっていきたいと思います。
カシミールへの道という題を付けましたので、最後は、カシミールへの旅のお話です。