カシミールへの道(起業物語その11)–カシミールの旅2–
<ダル湖の暮らし>
カシミールの首都スリナガルは、中心にダル湖があり、その真ん中の湿地帯にボートのホテルがあります。
湖岸からハウスボートまでは、渡し船があります。下の写真は船着き場です。
カシミール紛争が起こる前は日本人も多かったらしく、船を操るおじさんは、「こんにちは」や
「有難う」の日本語を知っていました。
ハウスボートと呼ばれるこの船は木彫で飾られ、思い思いに個性的に飾り付けられています。
ホテルの周りには、観光客目当ての花屋さんのボートもやってきます。
私たちも買って、写真を撮らせてもらいました。
ハウスボートのお買い物は船で出かけます。湖の端には市場があり、ボートで来て、売り買いします。
野菜や肉はこの市場に買いに行くのです。
私も朝市場に連れて行ってもらいました。
男の人は丈の長いコートのような民族衣装を着て、その服の内側に火鉢のような暖房器具を
置いて寒さをしのぎます。4月初めのカシミールはまだ肌寒い気候でした。
また、湖岸からホテルに向かう途中、ふと気がつくと、お土産用のアクセサリーバッグ、民芸品を
満載したボートが横付けされていました。船上のお買物も楽しいですよ。
飲み物を売るボートもありますし、喫茶店となっている大きいボートもありました。
また、湖の奥の湿地帯にすんでいる人たちもいて、子供たちは船に乗って
学校に通います。制服を着て船に乗っている子供たちはとてもかわいいです。
また、湖岸の道路沿いにもお土産屋さんがあります。
Fixed Price Shopでしたら、価格はきちんと表示されていて、価格は少々高いですが、
安心してお買物出来ます。
また、市外電話センターのようなところもありましたが、日本にはつながりませんでした。
湖からは周囲の高い山々を望むことができます。湖岸には桜の原種といわれる
ヒマラヤ桜が咲いていました。
ダル湖では、船上でほとんどすべてのものが手に入ります。
最近は湖の汚染も進んでいて、湖の底の藻を取っている船もあちこちで見られました。
生活と自然の両方を守るのはむずかしいことですね。