☆インド出張記その3 —刺繍職人の家へ—
2日目は早速、重要な目的のアーリ刺繍ストールの注文です。
刺繍職人のデリーの家は、デリーの中心部からやや外れた地区の路地裏にありました。
タクシーがやっと通れる路地裏の細い道、両側にはどぶがあります。
道の真ん中にも時々穴があいていたりして、こんなところを運転するのは本当に大変です。
私ならまず、どぶに落っこちてしまっているでしょう。
細い路地のさらに奥の細い路地では、住宅の建設工事中、道路の真ん中でセメントをこねて
若者4人で働いていました。
その奥に目的地がありましたが、多少どぶの臭いがしましたが、道路は清潔に掃除されていました。
古いアパートですが、インドではたいてい大理石の階段です。
二階の扉をあけると、そこはストールのサンプルが山積みの部屋でした。
きれいにたたんで積んであるストールを私のためにどんどん広げてくださいます。
あっという間にストールの山になり、ストールに埋め尽くされそうになります。
私たちの仕事は毎日ストールを広げて、美しいと感激し、またきれいにたたんでの
繰り返しですが、とても楽しいお仕事で、それはインドの人たちも同じですね。
さらにストールを数えるのも私たちの仕事、毎回数えるのですが、
今回は、私もヒンディー語の本を持参し、
1 エーク、2 ドー、3 ティーン、4 チャール、5パーンチ、
6 チァェ、7 サート、8 アート、9 ナォ、10 ダス
と読み上げましたら、ものすごく喜ばれました!
やはり、言葉の交流は大切で、それだけで、すごく仲良しになれました。
さあ、注文は済みましたが、ストールが届くのは数カ月後。
インドの場合は確実に出来上がるのかどうかも結構心配なことが多く、
出来上がっても、私の手に届くまでは安心できません。
どうか無事にシーズン前までに、美しいストールが大量に私の手元に届くことを祈るばかりです。
ストール専門店インドリーム店長 芳珠