ペイズリー柄ショールの歴史 その2
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┃★┃ ペイズリー柄ショールの歴史 その2
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インドのショールはフランス貴族の影響を受けて、繊細で高級になる一方、
ヨーロッパでは人気の高まった、ペイズリー柄のプリントなどが、安く、大量に
工場生産されるようになりました。
そうした生地の生産地の一つがスコットランドの街、ペイズリーでした。
そして、いつしかこの街の名で、インドからヨーロッパに
渡った植物の紋様を呼ぶようになってしまったのです。
精巧な図柄になったインドのカシミールショールは、手織で、あまりに時間が
かかるために、一枚のショールを20枚以上に分けて、たくさんの職人の手で
仕上げていきました。それでも数年の月日がかかるという途方もなく高価で
希少なショールとなりました。
その後、時間の節約という意味もあり、手織が刺繍に置き換わっていきました。
手間も時間もかかる、手織職人が減り、だんだんと刺繍が盛んになって、
現代に続いています。
インドリームのカシミールショールはこうした歴史あるショールの流れを
現代に受け継いだものです。しかし、近年はカシミール紛争の影響もあり、
刺繍職人の数が減っています。
インドリームではカシミールショールを一枚でも多く販売することにより、
カシミールショールの伝統を守るお手伝いをしたいと考えております。
一方、フランスでは、ジャカード織機という画期的な織機が発明され、今までの
手織ショールのような大きいショールを機械で精巧に織り上げることが可能になりました。
19世紀後半のパリの万国博覧会では、毎年ペイズリー柄のショールが大人気を博しました。
こちらのストールは現在インドリームで販売しているペイズリー柄シリーズに
繋がっており、安価で素晴らしい柄のショールを誰でも入手できるようになりました。