☆インド出張記その9–農村での休日 後半– (インド出張記)
ひと休みした後、車に乗って、さらに農村の奥の方に移動して、農家の暮らしを見せてくださることになりました。
1台の車に6人のぎゅうぎゅう詰めで出発です。そこも親戚の家らしく、大歓迎されました。
さっそく10時のおやつをいただきました。インドではいつもチャイとビスケットです。
日本人が珍しいので、とても喜ばれ、お婆さんは言葉は通じないのですが、ギュッと抱きしめてくださり、心から歓迎してくださいました。
近所の子供たちも外国人が珍しく集まってきました。
農夫を運んでいる牛車が通りましたが、貧しいながら、インドの農夫たちの服装はカラフルでおしゃれです。
子羊や山羊の行列もやってきました。
しばらくそのお宅で休んで、さらに奥の畑の方に行きます。牛だけでなく、山羊や羊や水牛も飼われているようです。
畑のそばにもう一軒、家があり、そこに農夫のおじいさんがやってきました。
足は裸足でしたが、そのおじいさんは大学出なのだそうで、お嬢さんも大学で経営学を学んでいました。
ですので、彼らは英語が話せました。
インドも古い暮らしと新しい暮らしがごっちゃになっています。
そういう農村部でも携帯電話は皆持っていて、大学には進んだ設備もあるのですが、自宅は本当に昔のままの暗い部屋とかまどでご飯を作るような暮らしなのです。
最初のお宅に戻り、ランチをごちそうになりました。私用にスパイスも調整してくださってとてもおいしいカレー料理でした。
今回訪ねた地主さんのお嬢さんたちもみな大学生で、勉強中です。
不便なところなので、大学にも自分で車を運転して1時間くらいかけて通います。
私たちのために急いで大学から戻ってきてくださいました♪
インドの大学は制服です。特に女子は、おしゃれに気を取られると、勉学に差し障るということで、
ワイシャツにネクタイのパンツルックで、日本の高校生のような姿でした。
いろいろな方と出会い、楽しい一日でした。
インドの女性たちは良く働き、忙しそうですが、男性は集まっては話をしていて、なんだか昼間でものんびりしています。
明日はもうインドでの最終日。今回は珍しい体験も多く、充実した一週間でした。
忙しいファーラさんが私のために一週間全て費やして、付きあってくれました。
それでも、まだ見きれなかったストールがありました。インドのストールは限りなく種類があり、行くたびに新しいストールと出会います。
インドの街も少しずつ変わり、今回は空港から地下鉄も日本の援助で完成したそうで、インドの人々の暮らしも急速に変化しています。
まだまだ日本人はインドというと敬遠しがちで、企業がインドで仕事をしたくても駐在してくれる社員がいないという話を良く聞きます。
食べ物や住環境の面ではかなり厳しいですが、インドの人は日本に対しては好意的で、何よりも国全体に活気があります。
インド人の一生懸命さは、日本人が忘れてしまっている物を気付かせてくれます。
いよいよ明日は最後のストール選びとお土産を買って、夜遅く日本へ飛び立ちます。